人々の理解を促進する方法:インタビュー

                       人々の理解を促進する方法:インタビュー

  
  人々が一体いかに理解を促進するか?オーラルヒストリーの方法は何か?そして、オーラルヒストリーと人々の理解の関係は何か?この三つの質問について議論したいと思う。先ず、GGという記者が2004年に行ったオバマの信仰についてインタビューを読んでみよう。[1]

GG: あなたは何を信じています?
Obama: 私はクリスチャンです。
GG: ずっとクリスチャンですか?
Obama: 私が母親に育てられて、母親はクリスチャンでしたから
GG: 具体的な宗派があった?
Obama:
いいえ。
GG: よくお祈りしていますか?
GG: イエスはあなたにとってどんな人物ですか?
GG: イエスはあなたと個人的な関係がよくある人物ですか?
GG: 聖書を読んだことがありますか?
* 「」は省略した内容を指します。

  あなたはどう思うだろう。このインタビューはオーラルヒストリーの点で、非常に悪いインタビューである。インタビューの質問は全部いわゆる閉ざされた質問、つまり「はい」と「いいえ」でしかこたえられない質問である。閉ざされた質問を聞くと、まるで警察官が犯人と話している気がしないだろうか。そうしたら、インタビュアーはインタビュー対象者に個人的に理解する興味がなくて、インタビュー対象者に信頼してもらえない。インタビュー対象者にとって、自分がインタビュアーにまるで使われている気がするかもしれない。人々がお互いに信頼できなかったら、本当の理解もできない。GGという人はオバマの信仰を理解したくなくて、ただオバマに挑戦だけしたい様である。

  もし本当に理解したかったら、開かれた質問をしてみよう。例えば、「あなたは何を信じています?」ではなくて、「信仰についてのストーリーを教えてくれませんか?」と聞くべきである。「いつもクリスチャンですか?」ではなくて、「子供の時、信仰についてどう思いましたか?」と聞く。「イエスはあなたにとってどうな人物ですか?」ではなくて、「イエスと関係について話してくださいませんか」と聞く。ストーリーや気持ちや質問が中心である。そして、出来るだけ「なさい」や「くれませんか」と言った表現でインタビュー対象者の意見をよく聞く。

  それはインタビューをする上で一般的な注意事項である。その上、インタビューにオーラルヒストリーの方法もある。例えば、まず、「あなたのお名前とご出身、そしてちょっと子供の頃のことを教えてください」と聞く。インタビュアー自身が興味があるトピックから質問をしないで、まずインタビュー対象者の子供のストーリーやご家族の話を聞く。そして、そこから、インタビュー対象者が教えたいことを聞く。聞くのは、「ask」ではなくて、「listen」である。ほとんどの時間で質問をする者ではなく、答えを傾聴する者であるべきである。ストーリーを通じて、インタビュー対象者の意見や気持ちをもっと深く理解できるからである。

  オーラルヒストリーのインタビューでは、沈黙も必要である。友達の間なら、1、2秒の沈黙も変だけど、オーラルヒストリーのインタビューなら1、2分から10分の沈黙も普通である。インタビュアーが質問をして、もしインタビュー対象者は何かを思っていたら、フォローアップの質問をしないで、インタビュー対象者に個人的な空間をあげ、答えを待つ。しばしば、一番面白くて、真実の話は長い沈黙の後でシェアしてもらえる。

  ドキュメンタリーも人々の理解を促進する方法の一つである。それはよくインタビューを基にして作るため、インタビューが良かったら、ドキュメンタリーも当然よくなる。

  そして、閉ざされた質問をせずに、開かれた質問をしたり、意見ではなく、ストーリーを聞いたり、よく答えを傾聴したり、待ったり、することはいいインタビューのために必要なだけではなく、毎日人の間で話している時にも必要ではないだろうか?




[1] http://www.patheos.com/blogs/thedudeabides/obama-on-faith-the-exclusive-interview/#TyqR6k8GDK8Z7bbf.99

Comments

  1. 読ませていただいて、「なるほど!」と思わせてくれる点が多かったです。ありがとうございました。開かれた質問をする、Ask ではなくListenする、沈黙をおそれない、、、。ぜひ自分自身のコミュニケーションに生かしたいです。発表が楽しみです。TA小林

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    1. 良かったです〜☺️ 
      そしてお久しぶりです!

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  2. やっぱりイイさんが選んだトピックですね!オーラルヒストリーの方法が私たちの考え方 にどんな影響を与えるのは今の社会にとって重要な課題だと思います。時々、インタビューをする人の目的は理解じゃなくて衝突や騒動を作るのです。その時に、視聴者のみんなが閉ざされた質問と開かれた質問の差異がわかたら、聞いたことをもっと批判的に考えるかもしれませんね。発表が楽しみです!

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